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スポーツ振興くじについて

 
2018.4.14 記事編集 2018.4.2 記事作成

スポーツ振興くじとは別名totoとも言われ、スポーツ振興を名目にサッカーの指定された試合の結果やチームの得点を予想して投票券を買い、的中すると当選金を受け取ることができる公営ギャンブルです。

文部科学省の管轄下で独立行政法人日本スポーツ振興センターにより運営・販売が行われています。

これは過去の売上推移です。

2001年(平成13年)の初年度の売上は真新しかったせいか売上が600億円を超えましたが、意外に当たりにくいことが判ったのか次年は360億円と大幅に減り、以下減り続けました。

平成19年になってmini BIGが発売を開始してから売上が一気に戻り、平成20年のBIG 1000が発売を開始して以降は右肩上がりになっています。平成28年度は1100億円を超えました。


そしてこれが当選金の内訳です。

スポーツくじ公式サイトを見ても分かりますように、スポーツ振興くじの還元率は50%になります。

更に残りの50%の中から経費と特定金額を除いたものが収益となり、収益の3/4がスポーツ振興の助成、1/4が国庫納付金となります。

これからも分かるように、買えば買うほどスポーツ振興に役立つということになります。尚特定金額とは特定業務への繰入額(国際スポーツ競技会のためのスポーツ施設の整備等の経費に充当)のことです。



ではスポーツくじにはどんなものがあるのか見てみます。まずスポーツくじにはtotoとBIGがありますが、totoは自分で結果を当てるのに対して、BIGはコンピューターによるランダム選択の完全に運だけのくじとなります。


toto
totoには通常のtotoとmini totoとtotoGOAL3があります。







totoは指定された13試合の90分の試合結果を当てるくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」として予想します。全て的中は1等、1試合はずれは2等、2試合はずれは3等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等70%、2等15%、3等15%となります。1等の最高はキャリーオーバーがある時で5億円、ない時で1億円となります。一口100円から購入できます。2017年度の1等当選は627本でした。







mini totoは指定された5試合の90分の試合結果を当てるくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」として予想します。全て的中は1等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等100%となります。大体1万円です。一口100円から購入できます。2017年度の1等当選は14万9072本でした。







totoGOAL3は指定された3試合(6チーム)の90分の得点数を当てるくじで、0点=「0」、1点=「1」、2点=「2」、3点以上=「3」として予想します。全て的中は1等、1チームはずれが2等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等60%、2等40%となります。1等は約10万円です。一口100円から購入できます。2017年度の1等当選は2万792本でした。


BIG
BIGには通常のBIGと100円BIG、BIG1000、mini BIGの4種類があります。






指定された14試合を対象にホームチームの90分間の結果を予想するくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」としてコンピューターがランダムに選択します。全ての数字が一致して1等、1コはずれが2等、2コはずれが3等、3コはずれが4等、4コはずれが5等、5コはずれが6等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等76%、2等9%、3等2%、4等4%、5等4%、6等5%となります。1等は最高キャリーオーバーがある時で6億円、キャリーオーバーがない時で3億円になります。一口300円からの購入となります。2017年度の1等当選は51本でした。






指定された14試合を対象にホームチームの90分間の結果を予想するくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」としてコンピューターがランダムに選択します。全ての数字が一致して1等、1コはずれが2等、2コはずれが3等、3コはずれが4等、4コはずれが5等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等76%、2等10%、3等4%、4等4%、5等6%となります。1等は最高キャリーオーバーがある時で2億円、キャリーオーバーがない時で1億円になります。一口100円から購入できます。2017年度の1等当選は32本でした。






指定された11試合を対象にホームチームの90分間の結果を予想するくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」としてコンピューターがランダムに選択します。全ての数字が一致して1等、1コはずれが2等、2コはずれが3等、3コはずれが4等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等60%、2等15%、3等15%、4等10%となります。1等は約1000万円になります。一口200円から購入できます。2017年度の1等当選は262本でした。






指定された9試合を対象にホームチームの90分間の結果を予想するくじで、勝ち=「1」、負け=「2」、=「引き分け・延長」=「0」としてコンピューターがランダムに選択します。全ての数字が一致して1等、1コはずれが2等、2コはずれが3等となります。当選金(売上金額の50%)の配分割合は1等50%、2等20%、3等30%となります。1等は約100万円になります。一口200円から購入できます。2017年度の1等当選は1559本でした。


これは2016年(平成28年)度の年度比較表ですが、見ていただきたいのは売上のところです。

toto総売上 7017463900+1827384800+1932091100=10776939800

スポーツ振興くじ総売上に対するtoto総売上の割合 10776939800/111796426000≒0.096 約9.6%

これよりスポーツ振興くじの売上の90%以上はBIGによるものと分かります。これから考察できることは、十数試合に及ぶ試合結果を当てることは至極困難で技術介入の余地がほぼ全くなく、購入者の大部分は宝くじと同じような感覚(運任せ)で買っているということが分かります。