2017.9.24編集 オンラインカジノユーザー逮捕者の結果を追記しておきました。
管理人のメグです♪
暫くブログを更新していませんでした 😉
先週の10日スマートライブカジノというオンラインカジノのユーザーが、3人も逮捕されるという報道がありました。
今まで飲食店などでオンラインカジノを客にやらせた経営者や、オンラインカジノの決済代行者が逮捕されるということはありましたが、自宅のPCからの利用客に対しての逮捕は全国初となります。
私はこの記事を見た時まずどうやって個人情報を突き止めたのかなと思いましたが、どうやらディーラーを相手にゲームする時のチャット機能を使って同じテーブルでプレイしている客とコミュニケーションを図り、名前や住所を聞き出したみたいです。
オンラインカジノを利用したこと自体が賭博法に抵触するとしたら、同じオンラインギャンブルに分類されるブックメーカーも同罪になってしまう可能性があります。
オンラインギャンブルに対する法的規制があいまいな現状、逮捕の理由は何だったのか調べてみましたが状況は以下の通りでした。
スマートライブカジノはイギリスにサイトを持つけれど、日本人がディーラーを努めており、日本語でやり取りができ日本人が参加しやすい仕組みな上、ルーレットやブラックジャックなどのゲーム開催時間が日本時間の夕方から深夜に設定されていた。
このサイトを京都府警が去年の10月頃に発見して、拠点がイギリスであろうと日本向けの違法賭博と判断して逮捕に踏み切ったということでした。
通常のオンラインカジノのですと、ターゲットは外人ですので当然ライブゲームのディーラーも外人が努め、チャットも英語でのやり取りになります。
また開催時間の設定から見ても、この状況はかなり通常のオンラインカジノとは異なった特殊な状況だったことが伺えます。
ウィリアムヒルカジノクラブのライブディーラー
都合よく捉えてしまえば、裏カジノ的な意味合いで逮捕したのかなとも思えてしまいます。
オンラインカジノをした行為が悪かったのではなく(少なくとも明確に規制する法はまだない)、明らかに日本人をターゲットにした所でお金を賭ける行為をすれば、それは実店舗がない海外サイトであったとしても賭博にあたるという解釈です。
これをブックメーカーに当てはめて考えてみますと、確かにプロ野球やjリーグのマーケットはあるもののそれはあくまで一部で、日本人に馴染みのないマーケットも幅広く扱われています。
例えばイギリスブックメーカーウィリアムヒルのマーケット市場を見ると、クリケットやドッグレースなどがそれに該当します。
画像がはみ出してしまって申し訳ありません。
また政治を見ても明らかに対象は外国です。
サイトの言語変換を見ても、実に多くの国のユーザーを対象としているのが分かると思います。
つまり日本人を特別に対象にしたサイトというわけではないのです。
これがプロ野球やJリーグ、相撲などの国内競技ばかりのマーケットで、言語も日本語しかないとなると、明らかに日本人ばかりを対象としている悪質な違法サイトになる可能性がありますが、そういうブックメーカーはまだ見たことがありません。
あったとしても賭博禁止国の日本の国民性を考えて、大きい利益を上げることはできないと思います。
つまり今まで通り普通にブックメーカーを使うことは特に問題ないのでは、というのが私の見解です。
ただ今回の逮捕の件はスマートライブカジノがあまりにも日本人を対象にしすぎていたため、サーバー課の捜査員も間違いなく日本人が利用しているだろうことを見抜き、チャットを使って会話によって利用者を突き止めてしまったということですが、これがもしウィリアムヒルやピナクルスポーツなどのブックメーカーだったらどうだったのだろうかという疑問は残ります。(勿論ブックメーカーにこうしたユーザー同士が会話できるようなチャット機能はありません。)
もし警察がブックメーカーのようなオンラインギャンブルは本来は違法だと考えていていたのだけれど、単に今まで個人情報を突き止めるのが難しく摘発できなかっただけだとしたらまずいことになります。
違法なものでも摘発されにくいからやっていいというのと、法律上規制がないからやっていいというのでは全然意味合いが違ってきます。
今回の逮捕の焦点がどこあったのか今のところ定かではありませんが、もし起訴されるようならそれもハッキリしてくることでしょうから、その時になったらまた考えようと思います。
ヤフーニュースでも今まで「ブックメーカー」とされていた表現が、今回の件を境に「オンライン賭けサイト」になっているのも興味深いところです。(2016.3.17以降)
賭博だから日本からやると違法にあたりますよ、というプロパガンダすら感じられます。
ブックメーカーはまだ法律では規制されていませんが、今回は同じゲーミング(オンラインギャンブル)に属するオンラインカジノで逮捕者が出てしまったということは心に留めておいて下さい。
客観的に見ましてブックメーカーはグレーなものですので、ご利用にあたりましては自己責任にてお願いします。
2017.9.24追記
遅くなりましたが、逮捕者がその後どうなったのか書きとめておきます。
二人は略式起訴(検察が起訴しない代わりに罰金を払う)を受け入れ、一人は受け入れずに裁判で戦う構えを見せました。結局検察は起訴せず不起訴となり、結果は3人とも無罪となりました。2017.1.6
不起訴を勝ち取った津田弁護士によりますと、賭博場開帳図利罪と単純賭博罪では罪の軽重に雲泥の差があり、前者が3月以上5年以下の懲役刑なのに対して後者は50万円以下の罰金刑と、後者は前者の付随的なもので、賭博場開帳図利罪として海外のネットカジノを処罰できないのに、単純賭博罪としてユーザーを処罰するのは妥当性を得ないとのことらしいです。
検察側も争っては勝てないと踏んだので、不起訴にしたのだと思われます。
これを踏まえてグレーとは言え、現行法でブックメーカーをやるのは問題なさそうです。
しかし無罪とは言え、世間に名前が出て逮捕されてしまったという事実があるのですから、やはり大ぴらになやりにくいですね。
そしてブックメーカー利用者の逮捕はまだありません。
有用な情報をありがとうございます。
かなり考えさせられますね。
今後の動向を注目したいところです。
ウィリアムヒルやネッテラーのようにロンドン証券取引所に上場されているようなところが日本へ進出してきているところを見ますと、法的には問題ないような気もします。もしはっきりと違法ならこれらの行為が社会的信頼を損ねてしまいますからね。