WBCワールドベースボールクラシック2023日本優勝

5回目の大会となるWBCワールドベースボールクラシック2023が開催されました。前回大会は2017年でしたので、6年ぶりとなりました。勿論これには新型コロナの流行が影響しています。なにはともあれ良かったです。WBCワールドベースボールクラシックの開始年度は2006年ですので、ワールドカップに比べるとまだ歴史は浅いです。しかし4年に1度の開催ですのでワールドカップと同様、野球世界一国の決定戦ということになります。

ワールドカップと違う所は、大会の拠点が海を隔てた複数の国にまたがるという所です。今回は本選が20ヵ国に拡大された分、第一ラウンド後はノックアウト方式になりました。

グループA(台湾) グループB(日本) グループC(アメリカ) グループD(アメリカ)
台湾 日本 アメリカ プエルトリコ
オランダ 韓国 メキシコ ベネズエラ
キューバ オーストラリア コロンビア ドミニカ共和国
イタリア 中国 カナダ イスラエル
パナマ チェコ共和国 イギリス ニカラグア

3/9(木)~3/12(日)まで日本は中国に8-1で、韓国に13-4で、チェコに10-2で、オーストラリアに7-1で勝利しました。私は全部見たわけではないのですが、圧倒的な内容だったと思います。尚野球はサッカーより消耗が少ないので4日連続でも大丈夫なのですね。

3月9日(木) 日本vs中国

大谷が先発で攻守に渡って活躍していました。内容が圧倒しており今後に期待の持てる初戦だったと思います。

二刀流は格好いいですね。他には牧の本塁打も印象的でした。結果は8-1で日本の勝ちでした。

3月10日(金) 日本vs韓国

この日の先発投手はダルビッシュでした。一回は3者凡退でいい出だしでしたが、3回につかまり韓国に先制を許してしまいます。しかしすぐに逆転し終わってみれば快勝でした。

メジャーリーガーで初の日系人選手として参加するL.ヌートバーのダイビングキャッチが好プレイでした。結果は13-4で日本の勝ちでした。

3月11日(土) 日本vsチェコ

またも追う展開でしたが、3回の裏で吉田と山田の適時打で3点を挙げひっくり返し、後は大量点を入れて快勝しました。

レフト方向へ引っ張った山田哲人です。前のシーズンでは子供がスタンドへ入る前へキャッチしてツーベースヒットになってしまったことがありました。8回にはまたしても牧の本塁打があり、結果は10-2で日本の勝ちでした。

3月12日(日) 日本vsオーストラリア

1次ラウンド最後の試合はオーストラリア戦でした。最初から見せてくれました。1回大谷の自信の看板に直撃する140m級のホームランにはただ唖然とするよりありませんでした。

私の見たところ1回の表の大谷のスリーランで試合は終わっていた感じがします。相手の監督も、敗因は「大谷選手の500フィート級のホームラン」と言わしめてくらいです。オーストラリアのファンも怒る気にもなれなかったみたいです。結果は7-1で日本が勝ちました。プールAは1位キューバ、2位イタリアで、プールB は1位日本、2位オーストラリアで、日本はイタリアと16日(木)イタリアと決勝ラウンドを戦うことになります。

3月16日(木) 日本vsイタリア

決勝ラウンドです。この日は大谷が先発でした。3回大谷が意表を突く送りバントがセフティバントになりました。その後岡本のスリーランで一気に突き放します。ピッチは決して悪くはなかったのですが、5回で掴まってしまい2点を返されてしまいます。その後にツーアウトで1塁3塁と残したままマウンドを降りることになりましたが、この後の伊藤大海がよく抑えました。7階はダルビッシュがリリーフをするというなんとも贅沢な投手陣でした。印象的だったのが7回に源田がライト前へ放った安打です。小指を怪我しているのに良く打てたと思いました。結果は9-3で日本がマイアミ行きの切符を手に入れました。

珍しい大谷のバントです。何でもできるんですね。

源田のライト前ヒット。怪我をしてるとは思えないくらい守備も安定していました。

3月21日(火) 日本対メキシコ

4回の表メキシコの攻撃でツーアウトから先発の佐々木が掴まってしまいました。猛攻を受けL.ウリアスのスリーランで3点を追う展開となってしまいました。

L.ウリアスのスリーラン。ここで負けるのかと一瞬脳裏をよぎりました。

しかし7回裏で同じ状況となった日本が吉田のスリーランで同点に追いつきました。ファールかと思いましたがポールの左側に入ったみたいです。よくホームランにできたなっと思いました。

再び逆転されるも最後は村上の勝ち越しツーベースでサヨナラ逆転勝ちしました。実に格好良かったですね。7回と9回の得点には大谷も絡んでおり、四球、ツーベースヒットと今回は陰ながらの功労者だったと思います。6-5で日本が勝ちました。

3月22日(水) 日本対アメリカ

前回覇者のアメリカとの決勝です。2回の表アメリカのT.ターナーに先制のホームランを打たれてしまいますが、裏で村上の力強いホームランがうまれました。

渾身の一振りだったと思います。3対1のまま日本リードで8回の表はダルビッシュが出てきました。

K.シュワーバーにホームランを打たれて1点をかえされてしまいますが、最後はしっかりと打ち取りました。ダルビッシュも今大会は本調子とは言えない感じがしましたが、それはある意味WBCのレベルの高さを物語っているとも取れました。

そして9回にマウンドに上がったのは大谷です。これには驚きましたが今回は総動員でした。最初の四球を出してしまいましたが、次のダブルプレイが良かったです。最後は同僚のM.トラウトを空振り三振に打ち取りました。3-2で日本が勝ち3度目の優勝に輝きました。

尚攻守共に活躍した大谷が今大会のMVPに選ばれました。

日本の勝因は

私は日本のチームを間近でみたわけではないので分かりませんが、元大リーガーの松坂はダルビッシュが早い段階からチームに合流し、他のチームメイトとコミュニケーションを取ってくれたので、短期間でまとまりのあるチームができたのが良かったと思うと言っていました。

確かに大リーガーもプロ野球の選手も分け隔てなく馴染んでいる感じがしますね。いいチームだったと思います。野球は個々の力も大きいが、最後はチームプレイがものを言うという大事なことを今大会は教えてくれたような気がします。おめでとう!侍ジャパン!