凱旋門賞2021の出走馬とオッズ

凱旋門賞とは

凱旋門賞とは1920年に設立され、フランスのパリロンシャン競馬場で毎年10月第一日曜日に開催される重賞(G1)競走です。芝2400m、出走資格サラブレッド3歳以上の牡馬と牝馬、重量負担3歳56.5kg、4歳以上59.5kg、牝馬1.5kg減、1着賞金€1,714,200、賞金総額€300万です。

第一次世界大戦後フランス再興を掲げて誕生したこの国際競争は、英ダービーやケンタッキーダービーと並ぶ世界最高峰の競走で、中長距離のチャンピオン決定戦といった位置付けとなっています。

去年はソットサスが制し、今年は記念すべき第100回目の開催となります。

凱旋門賞2021の出走予定馬

スノーフォール(Snowfall、牝3、愛・A.オブライエン厩舎)

ディ―プインパクト産駒で、今年のオークス(英G1)16馬身差、愛オークス(愛G1)8馬身差、ヨークシャーオークス(英G1)4馬身差とG1・3連勝中、通算成績は11戦5勝です。特に先月19日に開催されたヨークシャーオークス(英G1)の結果を受け、オッズはアダイヤーを突き放して一気に単独首位の3.25倍まで引き下げました。

ヨークシャーオークスは完璧なレース回しだったと思います。

アダイヤー(Adayar、牡3、英・C.アップルビー厩舎)

英ダービー(英G1)とキングジョージ(英G1)を制し、通算成績は5戦2勝です。

英ダービーはポジション取りが上手くて、無駄のない走り回しだったと思います。

タルナワ(Tarnawa、牝5、愛・D.ウェルド厩舎)

去年のヴェルメイユ賞(仏G1)を制し、通算15戦9勝です。

ミシュリフ(Mishriff、牡4、英・J&T.ゴスデン厩舎)

今年インターナショナルステークス(英G1)を制し、通算成績10戦6勝です。

ハリケーンレーン(Hurricane Lane、牡3、英・C.アップルビー厩舎)

今年アイリッシュダービー(愛G1)、パリ大賞典(仏G1)を制し通算成績は6勝5敗です。

クロノジェネシス(Chrono Genesis、牝5、野崎孝仁厩舎)

6月の宝塚記念で史上3頭目のグランプリ3連覇を達成し、通算成績は15戦8勝です。日本からの遠征馬です。

最後の追い上げは力強かったです。

ディープボンド(Deep Bond、牡4歳)

今年天皇賞(春)で2着だった馬で、通算成績は11戦3勝です。日本からの遠征馬です。

他にもワンダフルトゥナイト、セントマークスバシリカ、ラブ、ラービア、パイルドライバー、Hukum (needs to be supplemented)、チェシャーアカデミー、アレンケル、サンタバーバラ、ボリショイバレエ、マカロン、ブルガリータ、フィロメーヌ、モーグル、プリティタイガー、モジョスター、ブルーム、トルクァートアタッソ、エバイラ、ジャパン、イニスフリー、サーペンタイン、ナツカシ、サニークイーンといった馬が出走予定です。

2021.9.6時点のブックメーカーオッズ

ウィリアムヒルのオッズですが、圧倒的な差でG1・3連勝中のスノーフォールが一番人気です。今週末9月12日に行われるヴェルメイユ賞の動向が気になるところです。

ヴェルメイユ賞2021によるオッズの変動

凱旋門賞の前哨戦と言われるヴェルメイユ賞が、12日パリロンシャン競馬場で行われました。

スノーフォールは末脚が伸びずティオナに敗れて2着となってしまいました。疲れとかの影響もありますので調子のいい悪いは分かりませんが、これで凱旋門賞が混迷してきたのは確かです。

これは9月13日時点のウィリアムヒルのオッズですが、11日の愛チャンピオンSで2着だったタルワナが1番人気となりました。その―フォールはアダイヤーと共に2番人気に落ちました。クロノジェネシスとディ―プポンドにもワンチャンあるといいですね。

クロノジェネシスの人気が上がる

今日は9月22日、凱旋門賞本番まで11日です。

これはウィリアムヒルのオッズですが、タルワナの人気が少し上がり、ハリケーンレーンとスノーフォールの人気が落ちました。そして注目するは日本馬のクロノジェネシスが11倍の5番人気まで上がったことです。いよいよ最終調整に入ります。しかし現実は難しいでしょうけどね。尚タルワナにはクリストフ・スミヨン騎手が乗るそうです。

そしてこれは1XBETのマーケットですが、単勝だけでは無く、複勝のオッズもあります。日本の馬券とは異なり勝った時点のオッズが有効になります。

直前の前売りオッズはアダイヤーとタルワナが拮抗

今年の凱旋門賞の出走馬16頭が29日確定しました。30日現在一番人気はアダイヤーとタルワナで拮抗しています。ウィリアムヒルではアダイヤー3.5倍、タルワナ3.75倍ですが、ラドブロークスとコーラルではこのオッズが逆転しています。追加登録で正式に参戦が決まったアダイヤーが、ここにきてタルワナと並ぶ人気が出てきたのは、ゴドルフィンの主戦騎手ウイリアム・ビュイックがハリケーンレーンとの比較で、アダイヤーに乗ることに決めたからです。

これは9月30日時点のウィリアムヒルのオッズです。アダイヤーは後肢の腫れでニエル賞を回避することになり、7月24日のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS以来の出走となります。若干の調整不足はありますが、能力はとび抜けていますので一番人気でも不思議ではありません。

当日のオッズ

これが当日オッズです。ハリケーンレーンとアダイヤーが一番人気となりました。それに次ぐのがタルワナです。スノーフォールは4番手まで落ちましたがそれでも、上位4頭は拮抗しています。クロノジェネシスは少し離されましたが、混戦が予想されチャンスは十分ありそうです。武豊はブルームに騎乗します。

尚左がブックメーカーオッズで、右のSPはStarting Priceの略で、最終オッズのことを指します。つまり買った時点ではまだオッズは分かりません。凱旋門賞の発走予定時刻は、日本時間10月3日(日)23:05です。

ちなみにこれは日本のオッズです。ブックメーカーとはやや違います。日本の場合クロノジェネシスが3.9倍で一番人気ですが、これは日本馬を応援して購入する人が多いからだと思います。それはディ―プポンドを見ても明らかです。凱旋門賞で日本馬に賭ける時はブックメーカーでオッズを購入する方が断然得です。

凱旋門賞2021

いよいよ本番です。地上波ではフジテレビで放送されていました。

パリロンシャン競馬場ですが、観客が多いですね。マスクをしている人も少ないです。

レースの序盤は武豊の乗るブルームが先頭で引っ張る展開となりました。クロノジェネシスは赤い帽子で2着に着け、絶好の位置だったと思います。

レースの終盤で、アダイヤーが出てきます。クロノジェネシスも2着に着けていましたが、ここまででした。

最後はドイツ馬のトルカータータッソが勝ちました。あまり人気はありませんでしたが、競馬は何が起こるか分かりません。以下着順です。

1着 トルカータータッソ R.ピーチュレク
2着 タルナワ C.スミヨン
3着 ハリケーンレーン J.ドイル
4着 アダイヤー W.ビュイック
5着 シリウェイ F.ブロンデル
6着 スノーフォール R.ムーア
7着 クロノジェネシス O.マーフィー
8着 バブルギフト G.モッセ
9着 アレンカー T.マーカンド
10着 モジョスター R.ライアン
11着 ブルーム 武豊
12着 ラービアー C.デムーロ
13着 ベイビーライダー I.メンディザバル
14着 ディープボンド M.バルザローナ

クロノジェネシスは最後力尽きてしまいました。日本馬は今年も勝つことはできませんでした。凱旋門賞は日本馬にとては厳しいですね。

私はスポーツベットアイオーで当日クロノジェネシスの複勝に1mBTC(5300円相当)買いましたが負けベットでした。

尚JRAによると今年の凱旋門賞の売り上げは53億8803万5100円で過去最高だったみたいです。現役最強の牝馬クロノジェネシスやフォワ賞を制したディ―プポンド、ディープインパクト産駒スノーフォールの参戦等、国内で大きな注目となっていたのだと思います。