管理人のメグです

 

23日いよいよ英国のEU離脱なるかの国民投票が開始されました。

英国のBritainと退出のExitを掛け合わせて、英国のEU離脱のことをBrexitと呼ばれていますが、今世界中で見守られていることと思います。

 

といいますのは、もし離脱が決定すれば世界中の経済が混乱する可能性があるからです。

 

まず英国とEU間の流動性が悪くなることにより、英国のヨーロッパでのマーケットの地位が低下し、国力を現す貨幣(ポンド)が激しく下がることが予想されます。

逆に安定通貨と言われる円が買われることにより円高になり、それと同時に日本の輸出産業の打撃の影響で株安になることも容易に想像できます。

 

そもそもEU離脱とは、英国へのEU諸国からの移民難民を規制して英国の経済状況を立て直すために掲げられたことです。

残留派のリーダーキャメロン首相と離脱派のリーダージョンソン前ロンドン市長は最後まで熱弁をふるっていました。

 

2016.6.23.6

22日最後の追い込みをかけて残留を訴えるキャメロン首相

 

直前の世論調査では僅かに残留派が優位と出たみたいですが、結構拮抗しておりどちらへ転んでもおかしくない状況です。

 

登録有権者は約4650万人に達したみたいです。

国民投票は日本時間で24日AM6:00に終了します。

 

ここでイギリスのブックメーカーウィリアムヒルのオッズの推移を見てみます。

ブックメーカーはスポーツの予想オッズだけでなく、EU離脱の是非などの国民投票の結果なども、賭けの対象になるのが面白いところです。

 

2016.6.23.1

23日17:30(日本時間)

 

2016.6.23.2

23日PM21:20(日本時間)

 

2016.6.23.3

23日PM22:40(日本時間)

 

まだ開票は始まっていませんが微妙に推移しつつも、EU残留が圧倒的という感じです。

こういう賭けはスポーツの予想とは違い、結果を大衆(英国の有権者)に委ねられるものですので、その大衆が利用するブックメーカーのオッズというのは案外正直に表していると思います。

 

次に為替相場も見てみます。

 

2016.6.23.4

23日23:00(日本時間)

ポンド/ドルの日足

 

2016.6.23.5

23日23:00(日本時間)

ドル/円の日足

 

為替相場も、明らかに英国のEU離脱の国民投票の影響を受けています。

急激にポンド高、ドル高になっており、投資家達も残留するという見方が強いことが伺えます。

 

EUという組織にも問題はあるのですが、離脱は英国民にとってどちらかと言えば不利な方向へ働くと、当事者達は考えている感じですね。

また後戻りはできないため、予想のつかない困難よりも、過去から現在を通して予想のつく無難な困難を最後には選ぶような気もします。

 

日本時間で24日の午後には結果が出ると思います。

ウィリアムヒルでは24日の6:00までマーケットは受け付けられています。

 

 

追記2016.6.24

英国の国民投票は僅差ながら離脱派が残留派を上回り、いよいよ独立へ向けて歩みだしました。

ブックメーカーも時代の替わり目は読めなかったみたいですね。

投票率は72.2%と、英国民のこの問題に対する関心の高さが伺えます。

女性下院議員ジョー・コックス氏の殺害は残留派を後押しするかなと思っていたのですが、それ以上に労働者階級の反発が強かったかなという印象です。

 

2016.6.25

25日0:00ポンド/ドルの日足ですが、一日でこんなに下がってしまいました。

 

1980年代にはまさかソ連が崩壊するなんて考えられませんでしたし、考えれたとしてもソ連崩壊に賭けるというのは勇気がいたと思います。

今回もほとんど革命的と言える、英国の離脱にベットするというのはやはり勇気がいたことと思います。

 

時代は予期せぬ方向へ確実に動いているんだなと改めて実感しました。

英国のEU離脱がこれから世界へ日本へどのように影響を及ぼしていくのか、先行きが不透明ですね。

FRBの追加利上げも更に遅れそうですし、当面は円高が続くことが予想されます。