ブックメーカーとは

ブックメーカーとは

ブックメーカーとはスポーツベットをはじめとした、様々な賭け事を主催している胴元のことで、スポーツブックとも呼ばれています。ベッター(賭け手)はそこで提示されたオッズに賭けるだけで、勝てばその配当を受けることができます。ブックメーカーは日本で運営するのは違法なので、合法化されている国で運営されています。日本からの利用も簡単で、PCでもスマホでもブックメーカーに2~3分で登録でき、すぐに始めることができます。

ブックメーカーはニュースでもよく取沙汰されています。特に凱旋門賞関連の時はよく出てきます。

ブックメーカーの歴史

ブックメーカーの歴史は古く、1790年代イギリスで競馬を対象とする賭け事から始まりました。その頃は法整備など無く表立って実店舗も出せないため、勝った賭け金が返ってくる保障も無く、怪しげなイメージでした。最初は胴元からオッズを購入して当たれば換金してもらうという手紙や直接的なやり方でしたが、19世紀に入って電話が普及してくるようになると電話でも受け付けられるようになりました。最初は抵抗があったものの、徐々に参加者は増えていったのですね。

イギリスで賭け事の法整備をされたのは1961年で、そこから漸く実店舗を持つことができました。しかしいくら法整備をしたとは言え、すぐに一般市民に受け入れられるものではりませんでした。本格的に受け入れられるようになってきたのは1994年に入ってからで、宝くじの普及と共にスポーツベッティングも広がっていきました。そしてインターネットが普及してきたのも大きくベッティングはオンライン化され、一気に世界に普及していきました。今や海外ではスポーツギャンブルは一般的で当たり前で、多くの人は自分の応援したいチームに賭けて試合を観戦するのです。

ブックメーカーは現在世界で3000社以上あると言われ、ロンドン証券取引所に上場している会社やヒルトングループが運営している会社もあります。今はスマホ一つで賭けれ、プロ野球やJリーグ、相撲もマーケットの対象となっていますので、これらのブックメーカーは日本在住者とっても意外に身近な存在になっているのです。

ブックメーカーのオッズ

ブックメーカーはどこも良心的なオッズを提供しており、日本の公営ギャンブルに比べてはるかに還元率が高い(控除率が低い)のが特徴です。

ブックメーカー パチスロ 競馬・競艇 スポーツ振興くじ 宝くじ
95% 80% 75% 50% 45%

日本のパチスロは公営ギャンブルではなく三店方式による特別な例外です。


これは2021.5.17時点のセリA、ラツィオ対トリノのスポーツベットアイオーのオッズです。
1/(1/1.82+1/3.95+1/4.1)≒0.9555より、還元率は約95.6%、控除率は4.4%と言うのが導けます。
ブックメーカーやマーケットに若干の差はありますが、ブックメーカーの還元率は大体95%前後です。この高い還元率が海外で一般受けする理由なのです。ブックメーカーは日本の公営ギャンブルに比べてはるかに規模が大きく、オンライン化により人件費を最小に済ませることができる上、利益に対する納付金の割合がそれほど大きくないのでこのような高い還元率が可能となっているのです。

そしてこのオッズは一度買えば買った時点のオッズが有効となります。これをブックメーカー方式といいますが、競馬や宝くじのように買った時点でオッズや配当は決定していなく、売り上げが決まってから一定割合を差し引き、そこから分配できるようにオッズを決めるパリミュチュエル方式とは異なります。つまりブックメーカーもリスクを取っており、ブックメーカーがつけたオッズに対して売り上げのバランスが悪いと、ブックメーカーが利益が出ないということになってしまうのです。2016年のプレミアリーグでレスター優勝に5001倍のオッズをつけたブックメーカーは、実際にそれが現実となり業界全体で23億円もの損失を出すはめになりました。

ブックメーカーが正々堂々とオッズを提供してくれる関係で、控除率の4.4%を予想スキルで上回れば利益を出せるのです。この低そうに見える控除率はやってみると分かるように案外ハードルが高いですが、これがブックメーカーが投資としても利用できる理由なのです。