UEFA欧州選手権とは
UEFA欧州選手権とは、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する、ナショナルチームによるサッカーの大陸選手権大会で、ユーロとも呼ばれています。4年に1度、FIFAワールドカップの中間年(夏季五輪の開催年)に開催され、参加国は24か国、優勝国にはFIFAコンフェデレーションズカップへの出場権が与えられています。
1960年から始まり、今年は第16回大会にあたります。本来なら去年行われる予定だったのですが、新型コロナの影響で1年延期されました。ですので2021年にも関わらず大会名はUEFA EURO 2020となっています。今大会の面白い所は、開催国が無く、開催地がヨーロッパの11か所に分けれているところです。
新型コロナの影響で密集させないように工夫したのが伺えます。ワクチンができてから新型コロナは以前ほどの猛威はなくなりましたが、変異しやすいウィルスですのでまだ全然予断は許しません。今大会は各国がどれぐらい新型コロナから立ち上がったかが垣間見える大会となりそうです。またこの後行われる東京五輪をを占う大会ともなりそうです。
EURO2020出場国
■グループA
トルコ、イタリア、ウェールズ、スイス
■グループB
デンマーク、フィンランド、ベルギー、ロシア
■グループC
オランダ、ウクライナ、オーストリア、北マケドニア
■グループD
イングランド、クロアチア、スコットランド、チェコ
■グループE
スペイン、スウェーデン、ポーランド、スロバキア
■グループF
ハンガリー、ポルトガル、フランス、ドイツ
死の組はグループFではないでしょうか。
グループリーグ
日本時間2021年6月16日(水) 04:00【F組第1節】フランス 1-0 ドイツ(フースバル・アレーナ・ミュンヘン/ドイツ)
現地時間2021年6月15日(火) 21:00
試合より観客席に目が行ってしまいますが、まあまあ人は入っており、中にはマスクを着けていない観客もいました。割と歓声もあってこんなに賑やかにやってしまっていいのかと思いました。雰囲気はワールドカップと大差無い感じでした。
試合は前半20分にマッツ・フンメルス(ドルトムント)のオウンゴールで先制したフランスが、そのままドイツを1-0で下してしまいました。早い球で、彼がカットしなければ恐らく後ろの選手に渡っていた可能性が高そうなので、アクシデントと言えそうです。惜しいシュートもあったのですが、サッカーは中々得点の入りにくいスポーツだと改めて実感しました。
日本時間2021年6月16日(水) 22:00【B組第2節】フィンランド 0–1 ロシア(サンクトペテルブルク・スタジアム/ロシア)
現地時間2021年6月16日(水) 16:00
スポーツベットアイオーの前のオッズです。
そしてこれが直前のオッズです。少し差がつきました。
フィンランドの先制ゴールが決まったかと思われたところですが、今大会より採用されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、これは前のオフサイドでノーゴールとなりました。
ゴールしたと思われた時はこんなオッズになりました。
しかしノーゴールと判定されると、すぐに戻りました。
折角ですので私もオッズを買ってみました。先程おしいヘディングシュートがありましたのでフィンランドに0.1mBTCほど買ってみました。大体時価相場で400円くらいです。プライスブーストでオッズを上げました。穴狙いです。
ロシアのアレクセイ・ミランチュクが前半ロスタイムにゴールを決めました。
その直後一気にオッズは広がりました。見ているとWOWOWオンデマンドの放送は現地より40秒程遅れているようです。
後半は両チームに得点は無く、試合終了が近くなればなるほどオッズ差は広がり、ロスタイムの直前ではフィンランドが95倍まで跳ね上がりました。
このままロシアが逃げ切り、0-1でフィンランドを下しました。負けベットでした。ロシアは地元ということもあり盛り上がっていました。解説で決定的と言う言葉が何度も出ましたが、中々得点に結び付けるのは難しいですね。
ブックメーカーオッズ比較
EURO 2020の試合のマーケットをブックメーカーで比較してみます。6月17日22:00に行われるウクライナ、北マケドニア戦を例に取ってみます。
スポーツベットアイオー
ウィリアムヒル
ピナクルスポーツ
1xBet
勝者マーケットで見て見ます。
ウクライナ勝ち ピナクル1.709>1xBet1.7>ウィリアムヒル1.65>アイオー1.64
引き分け ピナクル3.82>1xBet3.76>アイオー3.7>ウィリアムヒル3.6
北マケドニア勝ち ウィリアムヒル6.0>1xBet5.95>アイオー5.9>ピナクル5.64
面白いことにブックメーカー間でオッズ差があり、勝者マーケットはどこが勝つか或いは引き分けるかに順位が入れ替わるのが分かります。これが意味するところはつまり一番オッズが高いブックメーカーに賭けるのが得ということです。
決勝トーナメント
日本時間2021年7月7日(水) 4:00 イタリア 1-1(PK4-2)スペイン(ウェンブリー・スタジアム/イングランド)
現地時間2021年7月6日(火) 20:00
準決勝
ウェンブリー・スタジアムは満場でした。東京五輪はこうはいかないと思います。
両国の国歌です。スペインは口をつぐんでいたのに対してイタリアは皆大声で歌っていたのが対象的でした。
試合はスペインが圧倒的に支配していましたが、先制したのはイタリアでした。カウンターからの攻撃でした。スペインが間に合ったかのように思えましたが、キエーザのフォローとシュートが素晴らしかったです。
その後スペインのモラタが中央を上手く突破し、同点ゴールを決めます。
延長戦は両チームに点が入らずPK戦となりました。両チーム共控えのキーパーが、キーパーに声をかけていたのが印象的でした。
PK戦はイタリアが4-2で制しました。イタリアは苦戦気味でしたが、勝利はものにしたという感じの試合でした。
日本時間2021年7月8日(木) 4:00 イングランド 2-1 デンマーク(ウェンブリー・スタジアム/イングランド)
現地時間2021年7月7日(水) 20:00
準決勝
グループリーグで最初に2敗して準決勝まで残ったデンマークと、ここまで1点も取られていないイングランドとの対戦です。
最初に先制したのはデンマークでした。前半30分デムスゴーのフリーキックはイングランドのディフェンスの上を越えて落ちました。何とこれが今大会初めてのフリーキックのゴールでした。しかし前半にイングランドはオウンゴールで追いつきます。
1-1のまま延長にもつれ込みましたが、イングランドはペナルティキックでケインが一度ははじかれたボールを、そのまま叩き込みました。はじいた方向が悪くデンマークには不運だったと思います。これが決勝点となってイングランドが決勝進出を決めました。
イングランドは自国で勝ったということもあり、いい雰囲気でした。試合内容はとても良かったと思います。
日本時間2021年7月12日(月) 4:00 イタリア – イングランド(ウェンブリー・スタジアム/イングランド)
現地時間2021年7月11日(日) 20:00
準決勝の内容から見ても、イングランドにとってはホームなことからも、これは妥当なオッズだと思いました。イングランドはユーロカップの初優勝がかかっています。
ウェンブリー・スタジアムは満員で、ベッカムやトム・クルーズも来ていました。試合前にはダンサー達が踊りました。中央には巨大なアンリ・ドロネー杯があります。
国歌斉唱を終えたイタリア選手達です。
試合開始2分後、先に先制したのはイングランドでした。ケインの長いパスからトリッピアーがクロスを送り、サイドへ詰めていたルークショーがダイレクトで決めました。前半はイングランドペースで、そのまま後半に入りました。
後半はイタリアペースで進み、ゴール前の競り合いで前へ詰めていたレオナルド・ボヌッチが押し込みました。
試合は延長・PKともつれ込み最後はイングランドのサカが外してイタリアの優勝となりました。PKの人選がおかしかった気がしますが、ジャンルイジ・ドンナルンマの反応も見事でした。
優勝を喜ぶマンチーニ監督です。
今大会のMVPは何度も好セーブを見せたドンナルンマでした。
アンリ・ドロネー杯を掲げる36歳のキャプテンのジョルジョ・キエッリーニ。
最高の戦いだったと思いますが、イングランドのPKを外した3選手に人種差別的な書き込みがあったというのは残念ですね。PKはどちらかが外すから決着がつくのです。しかしマスクもせずこれだけ盛り上げて、コロナの感染拡大が心配です。今大会はコロナ下とは思えないくらいの盛況ぷりだったと思います。