全豪オープン2021
全豪オープンテニス2021は例年より3週間遅れで2月8日に開催されました。今年の開催はやはり新型コロナの影響で、選手に大きな負担を負わせる大会となりました。
複数のチャーター機で選手達は現地入りしましたが、このうち3便で陽性者が確認され同乗していた選手72人は2週間の隔離が義務付けられました。ほかの選手達は練習のため1日5時間を上限に、制限された環境で外出することが認められました。更に隔離用ホテルのスタッフが陽性だったことから、そのホテルに滞在していた選手は、開幕を4日後に控えた2月4日に再び待機を余儀なくされました。その中に錦織圭選手がいました。錦織圭によると、オーストラリアの感染対策を評価するも精神的に消耗すると言っていました。
調整できる選手もいれば調整できない選手もおり、不平等感は諫めません。これは先月取り上げた相撲の初場所にも言えることです。
しかしオーストラリアの感染対策がバッチリなのは確かなようです。日本でも2度目の緊急事態宣言後随分減りましたが、徹底差ではオーストラリアの比ではありません。尚オーストラリアでは市中マスク無しで歩いているようです。日本なんて全員マスクしているのにこれも対象的です。
それだけ海外からのウイルスの持ち込みを警戒しているオーストラリアですが、それでも大会を開催したかった理由は経済効果の大きさです。オーストラリアテニス協会によりますと、去年の大会では過去最多の81万2000人余りが国内外から訪れ、メルボルンのあるビクトリア州にもたらした経済効果は、3億8700万オーストラリアドル、日本円で310億円余りに上り、地元の宿泊や飲食業界では合わせて1800人近い雇用が生まれたようです。
全豪オープンの特徴
年間で一番最初に行われるグランドスラムで、オーストラリアでは真夏の時期に行われます。この時期は酷暑が続くためエクストリームヒートポリシーという独自のルールがあり、熱中症対策を取って選手を守っています。これは気温40℃または審判の総合的な判断で、屋根を閉めたり、屋外コートでは試合開始を遅らせたり、中断させたりできるというものです。サーフェスはハードコートです。
2月8日
男子シングル一回戦錦織圭対パブロカレノブスタ
昨年は2019年10月に手術した右ひじの回復が間に合わず、その後は新型コロナウィルスのパンデミックによってプロテニスツアーが前代未聞の中断となり、錦織圭は2年ぶりのオーストラリア入りを果たしました。一回戦の相手はスペイン出身の世界ランキング16位のパブロカレノブスタです。錦織圭の世界ランクは41位です。2019年全豪オープン4回戦ではこの両者は当たっていますが、その時は錦織圭が5時間に及ぶ激戦の末に大逆転勝ちを収めています。
今日の試合はWOWOWオンデマンドで見ましたが、NHKでも第二セットまで生放送していました。NHKの方がよりリアルタイムで、WOWOWオンデマンドは数秒遅れていました。
日本と2時間時差のあるシドニーの天気は曇りでした。前回大会に比べて観客は半分もいない感じでした。
錦織圭
パブロカレノブスタ
これがウィリアムヒルのマーケットです。
やはりパブロカレノブスタが優勢となっています。セットベットを見てもパブロカレノブスタが3セット先取の可能性が高いと踏んでいます。しかしセットの結果となるとオッズ差は縮むようです。試合ベッティングの還元率は3.5×1.3/(3.5+1.3)≒0.9479で約95%です。以下結果です。
第一セット
第二セット
第三セット
第二セットはタイブレークまでいきましたが結果はパブロカレノブスタのストレート勝ちでした。
2月10日
男子シングル二回戦ノバクジョコビッチ対フランシスティアフォー
N.ジョコビッチ
F.ティアフォー
コートにコントラストがくっきりできる時間帯の一戦でした。
第一セット
第二セット
第三セット
第四セット
タイブレークが2回もありましたが結果は2回目のタイブレークを制したジョコビッチが貫禄の差を見せました。
女子シングル二回戦大坂なおみ対キャロリンガルシア
結果は大坂なおみが勝ちました。
テニスのマーケット
テニスのブックメーカーのマーケットをウィリアムヒルを元に見てみます。これは男子シングル3回戦ノバクジョコビッチ対テイラーフリッツです。
試合ベッティング:この試合どちらが勝つか
セットベッティング:正しいセットスコア
試合結果&両プレイヤーがセットを勝利:両プレイヤーがセットを取った上でこの試合どちらが勝つか
第1セットのベット:第1セットはどちらが取るか
第1セットの得点予想:第1セットの正しいゲームスコア
第2セットのベット:第2セットはどちらが取るか
トータルセット:この試合のトータルセット数
両選手がセットに勝利:両プレイヤーがセットを取るか
トータルゲーム数:トータルゲーム数のアンダーオーバー
試合ハンデキャップベッティング:ゲームハンデキャップでどちらが勝つか
2月13日
男子シングル3回戦カレンハチャノフ対マッテオベルレッティ二
無観客の見ていて違和感のある試合でした。今大会は3回戦から無観客になるようです。テニスはライブベットが可能なので試合を見ながらオッズの変動を見ていました。第1セット目がタイブレークになり拮抗している試合に思えました。しかしオッズには乖離がありましたので1xBetでカレンハチャノフの4.07倍に$5ほどベットしてみました。その後このタイブレークはマッテオベルレッティ二が先取しました。しかし第2セットを見ていると試合は相変わらず拮抗しています。第2セットもタイブレークまでいきましたが結局マッテオベルレッティニがものにしました。
第一セット
第二セット
第三セット
全てタイブレークまでいきましたが結局はストレートでマッテオベルレッティニが勝ちました。
研究
このゲームは先にセットを取った方が勝ちやすい傾向にあるような気がします。
1日目(1回戦)~6日目(3回戦)までの試合で確認してみます。
先にセット取得勝利 | 後にセット取得勝利 | |
男子シングル | 85試合 | 27試合 |
女子シングル | 96試合 | 16試合 |
確かにこの傾向は高いです。女子では2セット先取なので猶更です。
そこで2月15日にラファエルナダル対フォニーニファビオの一戦で、ナダルが最初のセットを獲得した後、ランキングでも上ナダルが勝つだろうと予測し、一番オッズが高くなるタイミングを待ちましたがそれでも1.05倍が最高でした。ナダルが優勢な時は1倍という利益の出ないオッズにもなりました。テニスは堅い試合にベットするのが基本ですが、一回でも負けるとそれを取り返すのが大変でのであまりいい賭け方とは思えません。このようなオッズの低いものばかりに賭けているとMaxベット規制にもなりかねません。
2月17日
男子シングル準々決勝ラテファノスチチパス対ラファエルナダル
ベスト8が決まりいよいよ準々決勝2日目です。今日はこの一戦に注目してみます。
ここまで中々いい賭け方が見つからず、今日はハンディキャップ(ゲームハンディキャップ)とトータルゲームのアンダーオーバーに注目してみます。
アンダーオーバー
このベットはピナクルスポーツに向いています。理由は0.5刻みで選べるからです。今回はラファエルナダル-3.5で勝ち、41ゲームオーバーに$5ずつベットしてみました。
拮抗した試合が続いていましたが最初にブレークしたのはナダルでした。第一セットはそのままナダルが押し切りました。
第一セット
第二セット
第三セット
第四セット
第五セット
結果はチチパスの逆転勝ちでした。ベットはハンディキャップは負けましたがアンダーオーバーは勝ちました。ハンディキャップ戦でも試合の勝者を予想するのは難しいです。
2月19日
男子シングル準決勝ラテファノスチチパス対ダニエルメドベージェフ
準々決勝でナダルを破ったパパラッチと世界ランクのメドベージェフの一戦は長期戦になることを予想し41オーバーに$5ほどベットしてみました。
第一セット
第二セット
第三セット
結果はメドベージェフの勝ちで貫禄を見せました。メドベージェフはこの大会で優勝すると世界ランク2位になります。第五セットまでいくと思ったのですがアンダーオーバーを予想するのも難しいです。
2月21日
昨日は大坂なおみが勝って女子シングルで優勝しました。今日は男子決勝です。
男子シングル決勝ノバクジョコビッチ対ダニエルメドベージェフ
10ベットジャパンの試合前オッズでは1.86対2.0でほぼ拮抗しています。直近対戦でも4-3です。どちらが勝つかは予想できませんが、アンダーオーバーではやはり接戦が期待されるためオーバー40.5の1.8に$5ほどベットしてみました。
勝負は終始ジョコが圧倒していました。ラリーもメドベージェフの方が返せないことの方が多い印象でした。途中でメドベージェフのラケット破壊シーンもありました。これは見苦しいですね。ラケットが痛々しいです。結果もジョコが勝利してそのラケットを観客の女性がキャッチしました。
もっと接戦になるかと思ったのですがジョコの貫禄勝ちでした。勝者予想もゲーム展開も予想は難しいです。アンダーオーバーは負けてしまいました。
これでジョコビッチは同大会3年連続9回目の優勝になります。