先週2日イギリスのサッカープレミアムリーグで、岡崎選手が所属するレスター・シティが最終節を待たずして優勝を決めてしまうという快挙がありました。
リーグが始まる前にイギリスの大手ブックメーカーウィリアムヒルがつけていたレスターの優勝オッズは5001倍でしたので、これに賭けていた人は5000倍の配当を受けることになります。
千円賭けていれば5千万円勝ちですので、このオッズが如何に凄いかが分かります。
ネッシーが発見されるが500倍、エルビスプレスリーが生きていたが2000倍のオッズでしたので、これよりも可能性は低いと考えられていたのですね。
ブックメーカー史上最大の大番狂わせでした。
ブックメーカー方式では日本の競馬と違い、買った時点でのオッズが有効になるため、このように胴元のブックメーカーが負けることもあるのです。
実際にはたくさんの客がいろんなチームに買うため、ブックメーカーは手数による利益を得れるように上手くバランスを取ってオッズをつけることになりますが、このようにバランスが崩れたオッズにするとこういう結果になることもあるのです。
怖いですね。
しかし胴元が絶対に25%も利益取る日本競馬に比べたら、正々堂々としていて私は好きです。
何でこんなオッズをつけちゃったんだろうと疑問に思いましたが、最近のプレミアムリーグの覇者はチェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルに独占され、まさか2部から這い上がったばかりで前年は降格の危機すらあったレスターが優勝するなんて夢にも思わなかったということでしょうか。
レスターの優勝によるブックメーカー各社の被害総額は16億円で、他チームへの賭け分も含めた売上総額の4倍近い払戻しだそうです。
ウィリアムヒル社によりますと、このオッズに賭けていた猛者が25人もいて、何とその中に日本人も一人含まれていたそうです。
きっと本人も本気で優勝するとは思わなかったと思いますが、岡崎選手が所属するので応援の意味も込めて勝ってみたということだと思います。
1千万円以上の勝利みたいです。
本当におめでとうございました。
たまにはこういう美味しいことがあってもいいですよね♪
ウィリアムヒルを覗いてみますと、来期のプレミアムリーグの優勝オッズはさすがに現実的な数字に戻っていました。
今回のこの件で得た教訓は、スポーツの優勝オッズで、ブックメーカーは滅多なことでは、このようなオッズは提供してはいけないということです。
ネス湖にネッシーがいるとかエルビスプレスリーが生きているなんて非現実的ですからいくらオッズをつけても問題ないと思いますが、スポーツに限っては大番狂わせは現実的に起こりうるということです。
ましてプロの競技においては同じプロ同士ですから物凄い力差があるというわけではなく、チームの不調好調くらいでも最強チームが最弱チームに負けるなんて全然あり得ることですので、このオッズはちょっとやりすぎたかなと感じました。
逆に我々ユーザーから見たらスポーツに限っては、いくら可能性が低いとは言えオッズがあまりにも高すぎたら、投機的な意味で小額程買っておくのはありだと思いました。(リスクに対してのリターンがあまりにも大きい。)
また高オッズのチームが勝ち進んだ場合、どんどんオッズは下がってきますので、シリーズを通じてアービトラージのチャンスが生まれる可能性も高いです。
ですので最初のオッズと経過を追うのは、ブックメーカー投資においても重要だと思いました。