ブックメーカー投資の始め方

ブックメーカー投資とは

ブックメーカー投資とは、ブックメーカーで自分の得意なマーケットに賭けて、資金を増やしていく投資法のことを言います。当然そのスポーツに精通すればするほど、ベットの期待値も上がります。以前はアービトラージ法(両賭け)という賭け方もありましたが、今は片賭けが主流です。

アービトラージ法とその欠点

同じマーケットにも関わらずブックメーカーでオッズが異なるため、その乖離差を生かしてどちらに賭けても利益が発生してしまうという場合があります。

ピナクルスポーツ

ラドブロークス

Preston対Swindonの試合ですが、ピナクルスポーツは合計点のOver (2 and 2.5)に2.12倍のオッズをつけています。一方ラドブロークスはUnder (-2 and -2.5)に1.96倍のオッズを付けています。このマーケットでピナクルに$75、ラドブロークスに$80の計$155をベットします。

合計点が3点以上の場合 ピナクルで勝ちベットとなり、2.12×75=159>155

合計点が2点の場合 ピナクルで$37.5返金、ラドブロークスで$40返金+1.96×40=$118.4 37.5+118.4=155.9>155

合計点が1点以下の場合 ラドブロークスで勝ちベットとなり、1.96×80=156.8>155

このようにどんな結果になっても利益が出てしまうのが分かります。これを裁定取引(アービトラージ)といいます。

A、Bを異なるブックメーカーの相反するマーケットのオッズ、XをAのベット額、YをBのベット額とすると以下の式が同時に成り立っている時アービトラージは成立していると言えます。

AX>X+Y、BY>X+Y

一見100%利益が出るように見えますが、このやり方はMaxベット規制が入るためおすすめはできないのです。ピナクルスポーツ等の一部を除き、大半のブックメーカーはアービトラージを嫌っております。アービトラージを疑われますとMaxベット規制が入り、ベット額の上限が制限されてしまうのです。ベット額の上限が数ドル程度となり、実質永久追放です。アービトラージはブックメーカーの間違った使い方と言っても過言ではありません。またブックメーカーはコロコロオッズが変わりますので、片方買っているうちにオッズが変動してアービトラージが不成立に終わるということもあります。そして何よりアービトラージが成立しているマーケットを見つけるのは大変です。以前は有料のアラートサイトがあったのですが、今は閉鎖されています。スリーミニッツキャッシュ実践日記もご参照下さい。

テニス片賭け投資法

有力なブックメーカー投資法の中にテニス片賭け投資法というのがあります。テニスのシングルは個人競技で、割と実力差の出やすい競技です。グランドスラムを見ても分かるように大体毎回ジョコビッチ等の有力選手が優勝しています。世界ランキング上位者と下位者では大体上位者が勝ちますので、オッズにも開きがあり、上位者のオッズはかなり低いです。そこで手堅い試合を見つけてベットし、少しずつ資金を増やしていくのがテニス片賭け投資法の考え方です。有力ではありますが上位者でも負ける時は負け、一回負ければその分を取り返すのが相当大変で、ハイリスクローリターンになってしまうのが欠点です。ブッキーオブライツ2実践日記をご参照下さい。ブックメーカー投資入門にもテニス片賭け投資のやり方が載っています。

サッカーライブベット法

サッカーは中々点の入らないスポーツです。また後半は疲れてくるため、よりゲームが動きにくくなります。その特性を生かして、ライブで現状維持されそうな試合を見つけてベットし、資金を増やしていく投資法があります。オッズは低いもののまあまあ勝てますが、最後に大番狂わせが起こるのもまたサッカーで、やはり長期的にはローリスクハイリターンになってしまいます。テニス片賭け投資法もそうですが、こういう手堅い賭け方はリターンが低いため、一回負けると取り返すのが大変で、その事象が一回分の負け額を増やすまでにどこかで起こってしまいがちなのが欠点です。

まとめ

どんなスポーツでも最後まで何が起こるか分からないものです。どんなに情報を集めても不確定要素が大きく、ベットに対してどうしてもギャンブルになってしまうのは諫めません。ブックメーカーのベットに対して控除率があるため、長くやっていれば大半の人が負けてしまうものです。控除率は大体5%くらいですが、これを技術で超える壁は見た目以上に高いです。

皆さんも利益の出るベット法を独自に研究してみて下さい。ポイントは一つのスポーツに絞って、よく考察を重ねてみることです。例えば今大谷翔平がMLBで活躍していますが、それを毎日追うだけでも何か見えてくるものがあるのではないでしょうか。そしてMLBのロサンゼルスエンゼルスの試合で大谷が出てくる時、今まで見てきたデータからゲームの展開を予想し、ブックメーカーのマーケットのオッズと自分の予想オッズで乖離があり、自分の予想に自信が持てた時ブックメーカー投資は成立するのです。