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FX市場とはについて

 
株式投資の場合、証券取引所に上場することによって売買が行われますが、FXの場合は取引所というものが存在しません。

取引は銀行などの世界各国の金融機関同士で行われており、単位も100万通貨(ドルであれば1億円以上)で、そこには個人の投資家が割り込む余地はありません。

これをインターバンク市場と呼びますが、我々個人投資家はこのインターバンク市場で取引しているFX会社を利用するのです。

よって我々が投資した分、FX会社もインターバンク市場でまとめて取引していることになります。

そしてインターバンク市場に対して、FX会社と個人或いは一般企業との取引市場を対顧客市場といいます。

その結果各FX会社がしのぎを削ることとなり、日本のFX会社はスプレッドが最も狭い有利な条件を提供するまでに至りました。


そしてアベノミクス効果もあり、2013年にはFX取引高ランキングでも日本のFX会社が1〜3位を独占し、世界の個人投資家の75%以上が日本のFX会社を利用するまでに至りました。

日本の投資はまだ遅れており大半は銀行預金という中、FXの取引量は世界No1なのは面白いところです。


他の投資との大きな違い


FX投資以外の投資として主なものに、投資信託、金、外貨預金、債権、株式投資などがあります。ここでは私から見たFXの、他の投資と比べての相違点を述べようと思います。

まず投資信託や金、外貨預金、債権は長期運用型の金融商品です。利益を出すのに年単位で見ていかねばなりません。

これに比べFXは短期でトレードができます。買った数秒後に売って利益確定なんていうこともできます。実際にFX利用者の大半は短期トレーダーです。

一方株式投資も短期の売買ができ、FXに対して近いものがあります。

しかし為替と株式は性質が全く違うもので、株式感覚でFXをやると大体失敗します。

まず第一に為替と株式では市場規模が違いすぎます。外国為替市場は日々6兆ドル規模で取引されています。これだけ市場が大きいと誰かが意図的に相場を動かすことはできません。

しかし株式市場はそれほど大きくはないため、「早耳情報」なるものも存在し、実際にそれで利益を上げることもできます。インサイダー取引で利益を上げている投資家もいます。(勿論違法です。)

株式の場合会社業績などが見えやすく、株価を決定する基礎的要件は見え易いですが、FXの場合は市場規模がでかすぎて通貨の価値というのが見えずらいのです。

株式には「フェアバリュー」というものがあり、その会社の利益や保有資産と比べて株価が妥当かどうか判断することができます。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった株価指標です。

これを目安に割高だから売ろうとか、底打ちで割安だから買おうとか、逆張りすることもでてきますが、FXでこれをやるのは危険です。

なぜならFXは一回トレンドが発生したら、一方向にずっと動く性質があるからです。

そもそもFXには様々な要素で為替が決まるため、フェアバリューというものはありません。

株は「安く買って高く売る。高く売って安く買い戻す。」というイメージがありますが、FXの場合は「高く買ってもより高く売る。安く売ってもより安く買い戻す。」といったのが基本の取引になります。つまりトレンドに乗るということが大切なのです。

また株式投資をしていると、リスクを分散させるため複数の銘柄に分けて保有したくなりますが、FXに関してはかえってハイリスク・ハイリターンになる可能性が高いだけです。例えばリーマンショックの時、ドルやユーロだけでなく、全ての通貨が対円で暴落していました。この時外貨買い、円売りのポジションを複数保有していたら悲惨な目に遭います。よって株式投資のポートフォリオ運用(分散投資)とうのは役に立ちません。

株の場合は株価が下がったら、塩漬けにする戦略も考えられないこともなくはないですが、FXの場合高いレバレッジが掛っている状態で塩漬けにしたら、強制ロスカットされてしまう可能性が高いです。ですのでこの状態で含み損が生じたら塩漬けにして戻るまで待つというのができないところがFXの厳しいところです。レバレッジは時に利益を大きく膨らませてくれる反面、損失も大きくなるリスクも伴っているのです。
 

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