吃音だった有名人について

吃音のある著名人はたくさんいます。ここではその著名人達とその人達のエピソードを紹介します。


小倉智昭


お馴染みのテレビ東京のアナウンサーです。一時はカツラが落ちたとかで話題になりましたね(笑)。この人が吃音だったと知った時は本当に驚きました。如何せんキャスターという職種に就いているからです。

本人が子供の時は吃音症だったと言っています。その時姉さんもテレビに出演し、「あ」とか最初の音が出ないから次の言葉も出なかったと証言しています。子供の時は本当にひどかったそうです。

小学5年生の七夕では短冊に「ちゃんと話せるようになりますように。」と書きました。しかしそれを見ていた父が「願いは誰かに頼むものではなく、自分の努力で勝ち得るものだ。」と諭したそうです。

以降小倉さんは日々河原で発声の練習に励み、1971年東京12チャンネルのアナウンサーになりました。その後もフリーアナウンサーとして活躍し、主に競馬、競輪、オートレースなど、公営競技のレース実況を手掛けました。


井上ひさし


ひょっこりひょうたん島を手掛けたことで有名です。

小説家、劇作家、放送作家という肩書きを持っています。「不忠臣蔵」では吉川英治文学賞を受賞しました。

幼少の頃は家庭環境が複雑で、義父から虐待を受けたことで、吃音症になってしまったみたいです。幼少期の虐待がトラウマになって吃音になってしまったというのはよく聞く話です。

子供の頃は動物を虐待したり、いじめられている弟をかばうのではなくはやしたてる方に加わったりと何かしら問題のある性格だったみたいですが、読書量は神童と呼ばれるくらいすごかったみたいです。

75歳で肺癌で亡くなりました。


村田喜代子


福岡出身の小説家で、1987年には「鍋の中」で芥川賞を受賞しました。

ものごころつく前からどもりがあり、現在も治っていないそうですが、大人になってからは気にならなくなったみたいです。

秀でたものがあるとそちらで充実できますので、吃音に対する悩みも小さくなってしまうのですね。

社会的に認められるということがいかに大事かが分かります。


重松清


ビタミンFで直木賞を十字架で吉川英治文学賞を受賞しました。

現在は改善されたものの以前は吃音があったみたいです。

小説の中でも吃音の人物がしばしでてきます。中でも青い鳥などは何を伝えたいかが重要なんであって、その人の人格や考えていることに比べたら吃音などは小さな問題でないということに気づかせてくれます。


篠田正浩


日本の映画監督で恋の片道切符をはじめ、多くのものを手掛けてきました。

幼少の頃より吃音があり、国語の朗読が苦手だったみたいです。

自身の公演では吃音のコンプレックスがありここまで頑張ってこれたといっています。


他にも日本史上で二人目のノーベル文学賞を受賞した大江健三郎、ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈、内閣総理大臣だった田中角栄氏などがいます。田中角栄がどもりだったのは有名な話ですよね。大江健三郎の広島ノートや沖縄ノートは史実を元によく描写されていると思います。江崎玲於奈はどもりゆえ、研究者の道へ進みました。

人は何を成すかが重要なんであって、それに比べたら吃音は大したことではないということを、その身をもって証明してくれている人生の偉大な先輩方達ばかりです。
 

吃音に関して記事一覧

吃音だった有名人

吃音のある著名人はたくさんいます。ここではその著名人達とその人達のエピソードを紹介します。小倉智昭お馴染みのテレビ東京のアナウンサーです。一時はカツラが落ち...