スワップポイント

スワップポイントについて説明します。

スワップポイントとはそれぞれの通貨の利率の違いによって生じる、金利差の修正によって付くポイントです。


これは最近の各国の政策金利です。(年利利率)

南アフリカランドが一番高くて、日本円は最低水準なのが分かります。

政策金利は南アフリカランドや豪州ドル、ニュージーランドドル、トルコリラなど、貿易取引に使われていない流通性のない通貨ほど高く、アメリカドルや日本円、欧州ユーロなどのメジャー通貨ほど高い傾向にあります。


例えば南アフリカランドを日本円で買えば、南アフリカランドの方が5.65%も利率が高いため、その通貨を持っているだけでその分の利率が加算されることになります。

これがスワップポイントで、その利率差を365で割った金額が毎日加算されることになります。

逆に金利の高い通貨で金利の低い通貨を買えば、マイナスのスワップポイントが付くことになります。

スワップポイントは為替レートによっても決まりますので、毎日変動します。

日本円は一番金利が低いので、どの通貨を買ってもスワップポイントは付くことになります。








これは参考ですが、1Lot取引している時の1日のスワップポイントになります。

例えば8/28にドル/円で買いポジションを取れば、4日で12円のスワップポイントが付与されることになります。

逆に売りポジションを取れば、4日で−12円の負のスワップポイントが付くことになります。

こうして見ますとユーロ/豪ドルやユーロ/NZドルはスワップポイントがかなり大きいことが分かります。

例えばユーロ/NZドルで1Lotほど売りポジションを持っていたとすると、365日で90×365＝32850円ものスワップポイントが付与されることになるのです。

これは大きいです。

しかしNZドルは非常に不安定な通貨で、リーマンショックの時は50%近くも下落しましたので、長期間保有するのはそれなりのリスクがあります。


外貨預金代わりにFXで長期間ポジションを保有することにより、スワップポイントで稼ぐという戦略もありますが、本サイトのスイングトレードで稼ぐというテーマに外れますのでここでは割愛します。



そしてそれぞれの通貨の金利が変化するため、当然スワップポイントも変化していきます。

通貨	ドル/円	ユーロ/円	ポンド/円	豪ドル/円
付与日数	1	1	1	1
買	24	5	11	39
売	−24	−5	−11	−39

通貨	NZドル/円	スイスフラン/円	カナダドル/円	南アフリカランド/円
付与日数	1	1	1	1
買	45	−1	8	10
売	−45	1	−8	−10

通貨	ユーロ/ドル	ポンド/ドル	豪ドル/ドル	NZドル/ドル
付与日数	1	1	1	1
買	−30	−16	19	28
売	30	16	−19	−28

通貨	ドル/スイスフラン	ドル/カナダドル	ユーロ/ポンド	ユーロ/豪ドル
付与日数	1	1	1	1
買	36	2	−12	−65
売	−36	−2	12	65

通貨	ユーロ/NZドル	ユーロ/スイスフラン	ポンド/豪ドル	ポンド/スイスフラン
付与日数	1	1	1	1
買	−50	9	−58	33
売	50	−9	58	−33

これは2017.1.18時点のDMM証券のスワップポイントです。

金利がどのように変化していくのかも興味深い所です。

しかし経験から言えば、スワップの利益というのは為替変動から得られる利益に比べれば些細なものです。スワップで利益を上げられている方も、ある程度利益が得られれば利食って、次の機会を待つことをおすすめします。