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FXとの違いについて

 
ここではバイナリーオプションとFXの違いについて説明します。

両者共為替相場の変動を利用することには変わりありませんが、大きく違う点が幾つかあります。

一つはFXの場合はポジションが取れ、好きな時に決済できますが、バイナリーオプションの場合はポジションという概念はなく、指定の時間がきたら自動的に決済されるという点です。


これはFXの取り引き画面で通貨はUSD/JPYですが、$1が101.998円の時に100Lotほど$を買いましたが、実際には買値は101.894円まで下がってしまいました。

1Lotが1万通貨なので100Lotは$100万になります。

現在$1に対して0.104円損しているので、$100万なら10万4000円の損していることになり、スプレッド(FX会社の手数料)が0.4銭なので、$100万×0.004=4000円と合わせて、10万8000円の損していることになります。

これからこの相場がどう動くのかは分かりませんが、$1が102.002円を超えた時に決済すると利益が出ます。

このまま下がっていくと、どんどん含み損が大きくなってしまいます。

口座には500万円近くあり、レバレッジを命一杯掛けています。

レバレッジというのは入金した額以上に取り引きできることで、日本国内では個人では25倍が最大です。

つまり500万×25=1億2500万円も取り引きできるということなのです。

これは取り引きした通貨がいきなり暴落して、紙切れ同様になるとういうことはまずないということを前提にしています。

またレバレッジがなければ、FXは利益が非常に薄く、証拠金取り引きの旨味がないのです。

$100万買っているため$が1円下がれば100万円の損で、レバレッジを掛けているため5円も下がったら500万円の損で、強制ロスカットされてしまいます。

強制ロスカットというのは、損失額が入金額を上回りそうなら、強制的に損切り決済されてしまうことです。

これはFX業者が追加の金額を要求しないための措置です。

レバレッジはFX(証拠金取り引き)の醍醐味ですが、バイナリーオプションにはこれがありません。

しかし逆に1円上がれば100万円の利益ということになります。

ロスカットされない限り好きな時に決済できるため、どれくらいの利益を得るか、どれくらいで損切りをするかを自由に選べるのがFXなのです。

一方バイナリーオプションは決済時間が決まっているためこの自由がなく、ただ勝つか負けるかだけで、買った時の利益も負けた時の損失もあらかじめ決まっています。

また1日の中でも1円変動することなんて当たり前に起こりますので、FXはハイリスクハイリターンなのです。

レバレッジは諸刃の剣です。


またFXのトレード法には短期、中期、長期とありますが、トレンドに乗る短期なら、基本的にはパソコンやスマホの画面に張り付いている必要があります。

一方決済時間が決まっているため画面に張り付く必要は無く、やりたい時にやり止めたい時に止めれる、時間の束縛がないのがバイナリーオプションのメリットの一つです。


FX取り引きの大きなメリトの一つにスワップというものがあります。

これは金利のことで、保有している通貨に対して利子が付くということです。

円と外貨ですと外貨の方が金利が高いので、外貨を保有(買いポジションを取っている)しているだけで、円金利との差額分の利子がついていきます。

逆に円を保有(売りポジションを取っている)しているだけで、円金利との差額分の利子が引かれていきます。

これをスワップポイントといいますが、バイナリーオプションの場合はこれがありません。



最後にFX会社とバイナリーオプション会社の利益の出し方の違いについて説明します。

構図でも話したように、FX会社或いはバイナリーオプション会社が胴元で、ユーザーが胴元と対戦するという形式になります。

こういう構図は胴元対全ユーザーで見たら、必ず胴元が勝つようにできています。

FXの場合はスプレッドと言って、取り引きした相場よりもスプレッド分を超えなければ利益がでません。


例えばこれはスプレッド0.4銭(0.004円)のFX会社で、$が下がることを見越して10Lotほど$1を101.760円で売ったところです。

すると最初は−0.4pipsから始まります。

つまり$1が101.756円と0.004円下がって初めて±0になるということです。


0.002円下がったので−0.2pipsになりました。

101.756円より下がれば初めて+となり、利益が出ます。

これは買いポジションでも同様で、$が上がると見越して$1を101.760円で買ったとしたら、101.764円上がって初めて利益となります。

両方共0.004円(0.4銭)の分が、FX会社の手数料に相当するところなのです。

例えば同時に売りと買いのポジションを取り、0.004円下がったとします。

売りの方は±0、買いの方は−0.008pipsとなりますので、ランダムに取り引きしたら$1につき0.004円ずつ損する仕組みなのです。


一方バイナリーオプション会社は控除率によって利益を上げています。


例えばこの例ですと$1が101.946円を上回るか下回るかですが、確率的には1/2なのに、勝った時のリターンは1.72倍しかないのです。

理論的にはこの場合ですとランダムに賭けた場合、賭けた金額に対して14%損する仕組みです。

FXもバイナリーオプションもランダムにやっていればどんどん資金が減っていきますが、為替相場の変動を読むスキルやトレードスキルがFX会社或いはバイナリーオプション会社の手数料を上回った時、利益が出ることとなります。
 

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