ブックメーカーの主要マーケット

Money Line

ブックメーカーの賭けの種類に当たって、最も一般的なものにMoney Lineがあります。別名To win matchとも言いますが、要は勝者(勝利チーム)マーケットのことです。これはどちらが勝つかの選択だけではなく、引き分け(ドロー)の選択もあります。


これはユーロカップ2020のウクライナー北マケドニア戦です。マネーラインはドローがある分、ハンディ0に比べてオッズが高いのが分かるかと思います。ちなみにハンディ0でどちらかのチームに賭けた場合、引き分けなら返金されます。マネーラインなら勿論没収です。

ハンディキャップ

ハンディキャップとはハンディをつけてどちらが勝つかを当てるマーケットです。0、0.5のように小数(デシマル)表示されているのが一般的ですが、たまに+1 1/2(+1.5のこと)のように分数表記されているのも見かけます。数字の横には+、-がついています。
これはハンディの数字そのものを表し、+0.5 ならそのチームは0.5点分ハンディを貰っているということになります。ハンディキャップの場合は、ハンディ付きで引き分けた場合は賭け金が返金されます。この返金があるという点がマネーラインとは異なるところです。

例1)
チームA +1 1.8倍
チームB -1 2.2倍
この場合はチームAに1点のハンディがあるということでチームAに$10賭けたとすると、A対Bで0-0ならAチームの勝ち(払い戻し$18)、0-1なら引き分け(返金$10)ということになります。
チームBに$10賭けたとするとA対Bで0-0ならAチームの勝ち(払い戻し$0)、0-1なら引き分け(返金$10)ということになります。

例2)
チームA +0.5 1.8倍
チームB -0.5 2.2倍
この場合はチームAに0.5点のハンディがあるということでA対Bで0-0ならAチームの勝ち、0-1ならBチームの勝ちということになります。つまり引き分けというのがありません。

例3)
チームA +0、0.5(+0.25) 1.8倍
チームB -0、0.5(-0.25) 2.2倍
この場合ハンディに0、0.5という数字が出てきましたが、これは0と0.5の間を取って0.25という意味です。これをアジアンハンディキャップといいます。この場合も引き分けがありませんが、払い戻し額が変わってきます。チームAに$10賭けたとするとチームAの+0に$5、+0.5に$5賭けたという意味になります。つまりA対Bで0-0ならAチームの勝ち(払い戻し$14)ということになります。払い戻し$14の内わけは、返金$5(+0の分が引き分けだから)+勝金ドル9(+0.5の分が勝ちだから5×1.8=9)ということです。尚、0の場合をPKと表示されている場合もあります。


アジアンハンディキャップは最初は分かりにくいと思いますが、このように表記されます。例えば-1.25でしたら-1と-1.5にベット額の半分ずつを賭けるという意味です。

GOAL LINE

GOAL LINE(OVER UNDER)とは、両チームの合計得点が、それ以上(OVER)か以下(UNDER)かに賭けるということです。例えば2.5 goals overだったら両チームの合計得点が2.5以上なら勝ち2.5以下なら負けとなります。よってこの場合実際には3点以上なら勝ち、2点以下なら負けということです。
またアジアンハンディキャップみたいに0 and 0.5 goals underといった表記もありますがこれは0と0.5点以下にベット額を半々ずつベットするという意味です。この場合だと0点だった場合0の分は返金扱いになり、0.5点分が勝ちということになります。


GOAL LINEはこのように表記されています。オーバー2に賭けて、両チームの合計点が2点だった場合は返金となります。オーバー1/1.5とはオーバー1とオーバー1.5にベット額を半々ずつベットするという意味です。